K病院内の売店は、従来からデイケアなどに通われる患者さんが働く場でした。これを、NPO法人日本スローワーク協会が委託経営して引き継ぐ形で、2006年5月よりスタートしました。
売店「かめやん」には店員のみなさん同士の連絡や店長との連絡のために「れんらく帳」が設置されています。かめやんであった出来事や日々の思いを生き生きと伝えるFさんの文章をご紹介します。
以前5病棟に入院しているH君は「タバコを吸ったら死ぬ」といわれてました。少し前に日赤へ入院した時はキトク状態だった。2週間位前に帰ってきました。
他の用件で5病棟に行った時、「H君にはタバコを売らない」と言ったら、職員室にいた5~6人の職員さんが、大変喜んでくれました。
今日、店長の長井さんに、H君に対するタバコ販売の件を相談しましたら「病状がわからない、事実を確認してください」といわれ又、5病棟へ行き、職員に聞いたところ、「死ぬリスクが高い」といわれ、売らなくてよかったと思いました。彼の命が大事です。目先の欲で動くことなく、売らない方針です。長い目でみたら良心的な店だと思われます。それがいいと思います。
評判を聞いて、H君の友達がタバコを買いにきてくれます。又H君は私の顔をみて笑顔をむけてくれます。私はよかったと思います。(2007年12月26日)